通信メモリーバッファ(MBUF)は、TCP/IP通信におけるメモリープールで
通信を行う上でのメモリーをカーネルのネットワーク属性として設定され
ているもので、noコマンドによって構成します。
通信メモリ・バッファ(MBUF)が不足するとマシンに対するTCP/IP通信が
行えなくなり、ほっておくとマシンハングにつながる。
よって、通信量(常時コネクションが保持される通信量)によって計画的に
設定しておく必要がある。
AIX OSのバージョンにおけるディフォルトのサイズは以下の通り。
4.2.1以前:実メモリーの1/8と64Mバイトのいずれか小さい方
4.3: 実メモリーの1/8と128Mバイトのいずれか小さい方
4.3.1 :実メモリーの1/2と128Mバイトのいずれか小さい方
4.3.2以降:実メモリーの1/2と1Gバイトのいずれか小さい方
ただし、この値はOSインストール時の実メモリーに左右されるため、
後からメモリーを増設した場合、意図的に設定しておく必要がある。
MBUFのサイズ設定は、/etc/rc.net に以下のような記述を追加する。
if [ -f /usr/sbin/no ] ; then
/usr/sbin/no -o thewall=サイズ(キロバイト単位)
fi
尚、現状の設定値を調べるには、
% /usr/sbin/no -a
又は
% /usr/sbin/no -o thewall