昴(すばる)倶楽部 4 2000/02/01[「てんかん」との闘い、治療は始まったが……!] 1歳を過ぎ、サークルから出て、リビングルームが自分の居住地になった昴でした が、「てんかん」のための治療、通院は続きました。毎日、薬をのむことは欠かせま せんが、日常生活に油断はできず、発作も不規則にたびたび起こし、そのつど家族を 心配させる日々でした。いつ治るのか、一生治らないのか? また、獣医さんから「身体に負担がかかるから、あまり太らせないように。」と言 われ、食事用のドッグフードもあれこれ試してみました。いずれにせよ食欲はあり元 気で、調子の悪いとき以外、昴は、リビングルームでやんちゃぶりをたっぷり発揮し ていました。次々に、いろいろなことが……。 [犬小屋を作ろう] サークルを片付けた後、寝るところが定まっていないのでは、かわいそうだと思っ て、段ボールを使って手作りの犬小屋を作ることにしました。家族からは「そんなこ としなくても、部屋の中にバスタオルとか敷いておけばいいよ。」という声もありま した。それでもと思って、私の自己満足から作って寝かせることにしました。 しかし、せっかくの手作りの犬小屋も、昴にかかっては、段ボールごときは遊び道 具となり、軽いので動かしたり、かじったりと、かっこうのおもちゃです。作ったの に2、3日で、みごと無残な粗大ゴミと化してしまいました。でも、私の方は懲りず に、また、2つ目をさっそく作り、試してみました。すると、また、かじられてゴミ になりました。 ようし今度は、少し大きめの犬小屋にしたらどうか?と、3つ目は、大きくがんじ ょうなものにしてみました。これなら、だいじょうぶと思いましたが、やはり1週間 もすると、またまた、かじられてゴミになりました。家族からは「もういい加減に、 やめた方がいいよ。」とも言われてしまいました。 作っても作っても、遊び道具になって、その後はゴミになるなら、いっそのこと本 物の犬小屋を買った方がはやいなという気持ちになりました。そうすれば、壊されな くてすむ。しかし、家族からは「部屋の中に、犬小屋?」と、ちょっと私の行動を不 思議がりましたが、結局、赤い屋根の犬小屋を買って住まわせることにしました。 (その後、4、5年間、この犬小屋は、昴の家およびリビングルームのインテリアと して、存在し続けました) [昴のかじる行動は、止まず……!] ところが、段ボールの犬小屋やゴミ箱など、散らかす物が無くなった腹いせか、歯 の成長にともなってかもしれませんが、今度は、壁や自分の犬小屋も含めて家具をか じるようになりました。テレビ台のかど、食卓テーブルやいすの足、困ったことに娘 のために買った高価(?)なピアノの足までも、かじられました。さすがに、ピアノ だけは困ります。でも動かす所もないため、ピアノの足にタオルを巻き付けて防御す ることにしました。しかし、その後しばらくは、かじる行動は止まず、かじられた壁 の修理に奔走する毎日が続きました。 また、あるときは、娘が公立図書館から楽しみにして借りてきた本を、いすの上に 置いたままにしておいたら、その本を床に引きずり下ろし、かじってやぶるという事 件もありました。まだ仕事中の私の職場に泣きながら電話してくるほど、娘には、困 ったというショックが大きかったことを記憶しています。 (修理した所もありますが、現在も、この頃の昴のかじり跡が、まだリビングルーム のあちこちに残っている始末です) いよいよ三男のマメ(マメ太郎)、四男のジュニア登場………!(次号で) 《昴NOW・1月編(現在7歳半)》 寒くなったせいか、昼間は陽のあたるリビングルームの窓の所に、寄りかかって昼 寝をしていることが多いです。家族が帰宅して、ファンヒーターがつくと、その前に 陣取っています。 11月来の食道の病気の悪化が心配なので、念のためドッグフードは、お湯でやわ らかくしたものを食べさせています。食欲は十分あります。 発作は、今月3回、ちょっとペースがまた早まってきたようで心配です。実は、眼 が悪いため(後号にて)発作を起こすと、その後歩き回るとき、壁やら家具やらに頭 をぶつける始末で、とてもかわいそうです。じっとしていてほしいと思うのですが、 人の言葉が通じない悲しさです。ただただ放心状態から正気にもどるのを待つ、せつ ない時間です。 |