昴(すばる)倶楽部 12 2000/09/01[息子(長男)が居ない?] 1999年の7月下旬のある日の朝、5時頃に息子(高校生)は出発していきまし た。単身で、イギリスへ3週間のファーム・ステイ(農場主のお宅へ)&観光に出か けました。 昴、マメ(マメ太郎・三男・MIX犬)、ジュニア(四男・MIX猫)は、まだ、 それぞれに寝ていて、息子も3匹には無言のままで家を出て行きました。その後、3 匹がどんな反応をするか、ちょっと楽しみでもありました。 数日が過ぎても、昴は、家族の1人が居なくなったことに気づいていません。眼が 悪いせいもあるかもしれませんが、相変わらずのマイペースで生活しています。 (でも内心は、「変だぞ?」と思っていたのかもしれません。) それに比べると、マメは、春から初夏にかけて、息子が散歩に連れて行く日が多く あったので、私が連れて行くと、嬉しいのですが何だか調子がおかしいようです。今 まで息子だったら、遠くまで連れて行ってくれるのに、時々ノーリードにして休耕田 を走り回らせてくれるのにといった感じです。 一方ジュニアは、相変わらず自分のペースで、家族が1人居なくても、どこ吹く風 といった様子で、何の反応も見せませんでした。そんな日々が過ぎました。 そして3週間たった夜、息子は無事に、ガラガラという音とともにトランクを引っ 張って帰宅しました。すると、家の中の様子に気づいたのか、マメは外で声をあげて います。息子の気配を感じ取ったのでしょうか?また、それまでは特に反応のなかっ た昴も、この夜ばかりは、息子の臭いを嗅いだり、飛びついたり、そして、顔中を舐 めたりと大忙しです。でも、ジュニアは猫だけに、クールで、あまり嬉しい様子など は見当たりません。3匹3様の性格が、表れている気がしました。 (やっぱり2匹の犬にとって、息子の存在は、口には出さなくても大きいものなので しょう。) [朝の地震] 長男のむすこもイギリスより帰宅した後、夏休みもまもなく終わろうとしている頃 のできごとです。 「青天の霹靂」事件の後、マメのことも気になっていましたので、昼間は庭で生活 させていますが、夜間は、玄関の中でリードにつないで寝かせるようにしました。夜 鳴きしても家族にはすぐに分かるし、また何か起きてもと思い、そうしていました。 そんなある朝、地震が発生しました。震度は、1くらいのものだったと思います。 私たち人間にとっては、さほど危機感を感じるものではありません。すぐにおさまっ たので、まだ朝早いことだし、もうひと眠りと思いました。 ウトウトとまた眠りにつこうとしている頃、何やら1階が、玄関で物音がしている ようです。そのときは、マメがあわてて、そわそわしているのだろうと思っていまし た。しかし、廊下を歩いている気配がします。「まさか?」と思って、1階の玄関の 所へ行ってみました。すると、どうでしょう。つないであったはずの紐のリードが、 噛み切られています。マメは、廊下を落ち着かない様子で歩いていました。 前にも一度、紐のリードを噛み切ったことがあるマメですが、今回で2回目、揺れ の恐怖は、過去にも地震を経験しているはずですが、玄関内ということで、パニック を起こしたのだと思います。 一方、リビングルームの昴の様子はと思い、見てみました。すると、何事もなかっ たように丸くなって眠っています。度胸があるというか、無関心というか、たいした ものです。少しくらいの揺れでは動じない昴でした。 ところが、どうしたことか、次の朝も、マメの物音で私たちは目を覚ましました。 別の紐のリードにして、玄関内につないでおいたのに、また、そのリードを噛み切っ ていました。(これで通算3回目です)特に驚くようなことはない平穏な朝なのに、 せまい空間の玄関が嫌いになったのだろうか? 仕方なく、次の朝からは、玄関のすぐ外、扉の前につないで寝かせることにしまし た。それも今度は、紐のリードではなく、鎖のリードにしました。 (それ以後、さすがに鎖は、噛み切っていません。) 今度は、オーストラリアから我が家へ、未知なる来客が……………! 《昴NOW・8月編》 今月は、月の始めと下旬の2回の発作がありました。暑さに耐えながら生活してい る今月で、ヘロヘロ状態の日もありましたが、子供たちが、夏休みで家に居ることも あって、換気も十分にできて、少しは昴も、涼しい思いができたのかもしれません。 散歩も朝夕の涼しいときに出かけていますが、食欲もおちることはなく、少し夏太り したようにも感じます。 読者のみなさんの愛犬は、この夏、どのように過ごされましたか?暑さ対策など、 何か工夫されていることがありましたら、落書き帳などで、紹介していただけると、 幸いです。(昴の父より) |