ジロ・デ・イタリア2006 †ジロ・デ・イタリア2006を適当にまとめてるページです。コメントなどありましたら、ご自由にどうぞ! 第1ステージ †
第2ステージ †
第3ステージ †
第4ステージ †
第5ステージ †第5ステージ ピアチェンツァ〜クレモナ 38.0km チームタイムトライアル 休日明け、レースは本来の地イタリアへ戻ってきた。そしてこの日、ジロにチームタイムト ライアルが戻ってくる。1989年以来の登場となる、久しぶりのチーム競技は起伏のほとんど ない中距離走。スペシャリストを揃えたチームが、思う存分実力を発揮する事になりそうだ。 スタートは上質な生ハムのコッパがおいしいピアチェンツァのカヴァリ広場から。レンガ造りの 古い町並みを抜けて、最後はストラディバリで名高い弦楽器の町クレモナへとたどり着く。
第6ステージ †5月12日(金) 第6ステージ ブッセート〜フォルリ 227.0km ジロは3年周期で、イタリア全103県をくまなく走る方針を立てたらしい。その初の試みが 2006年大会。例えば第6ステージは、パルマ県のブッセートからフォルリ=チェゼーナ県の フォルリまで6 つの県を横断することになる。それにしても生ハムにバルサミコ酢、パダー ノチーズにロマーニャワインの産地がずらりと並ぶ「グルメステージ」とさえ呼ばれるこの 日のルートは、ほぼパーフェクトに平坦な227キロ。間違いなくスプリンターたちの大競争が 見られるはずだ。
第7ステージ †5月13日(土) 第7ステージ チェゼーナ〜サルタラ 236.0km 欧州最古の共和国サンマリノをちょっぴり通過する。ただし今ステージの見どころは、 コースほぼ中ほどにそびえたつモンテ・カトリア。今ジロで初めての第1カテゴリー峠は、 「ミニ・モルティローロ」(本家モルティローロは第20ステージに登場)とあだ名される 厳しい登りだ。 それ以外にも激しい起伏が待ち構え、いよいよ戦いの日が近づいてきたことを感じさせて くれる。本格派ヒルクライマーの足の状態を軽くチェックしつつ、突撃屋たちのアタック 合戦を楽しもう。
第8ステージ †5月14日(日) 第8ステージ チヴィタノーヴァ・マルケ〜マイエレッタ/パッソ・ランチャーノ 171.0km 美しくなだらかなアドリア海岸線を100kmほど走り、少々の起伏を乗り越えると、 最終20kmから突然世界が変わる。標高1306mへと向かう、今ジロ最初の山頂ゴール。 平均斜度は8.4%。しかも登り口にある修道院には、「ベロニカのベール(イエス・キリストの 顔が写しだされた布)」が保存されているという。こんな聖なる山で、マリア・ローザを 狙う選手たちの本格的な戦いが勃発するのだ。 峠を登り切れば、そこは野の花々が咲き乱れ、雄大なパノラマが広がる国立公園である。
第9ステージ †5月15日(月) 第9ステージ フランカヴィラ・アル・マーレ〜テルモリ 127.0km 後半に軽めのアップダウンはあるものの、数少ない「平地」ステージをスプリンターが 逃すわけはない。しかも非常に短距離のため、アドリア海岸沿いの有名なバカンス地の 脇を、きっとプロトンは超特急で走り抜けていくのだろう。ゴール地テルモリは、海に 突き出た小さな岬の町。ちなみに1987年に同町でゴールを迎えた時も、やはり大集団 スプリントが繰り広げられている。
第10ステージ †5月16日(火) 第10ステージ テルモリ〜ペスキチ 187.0km 2006年ジロの折り返し地点は、南へと向かう最後のステージ。キリスト教の巡礼地とも なっている緑豊かな丘や渓谷を越えて、エメラルドグリーンの海に切り立つような石造り の町並みが美しいペスキチへ。中盤の起伏で逃げを打ちたい選手も多いだろうが、最終 盤に約8km続く長い下り坂は追走集団にとって好都合となりそう。 しかも翌日は今ジロ2度目の、そして最後の休日。登りが苦手な走り屋さんたちも、少々 無理して集団ゴールを目指せるかもしれない。
第11ステージ †5月18日(木) 第11ステージ ポンテデーラ 50.0km 残り10日間、プロトンは休みなしでミラノへ向かう。ポンテデーラと斜塔で有名な ピサ間の「往復」個人タイムトライアルは、まっさら平坦な50km。スペシャリスト たちの脚の見せ所となりそうだ。もちろん総合首位を狙う選手たちにとっても、 ライバルにタイム差をつける絶好のチャンス。 そしてこのステージは、2つの偉大なるイタリアの誇りにオマージュを捧げる。ひとつは 今年、発売60周年記念を迎えるヴェスパ!そしてもうひとつはトスカーナが生んだ偉大 なるチャンピオン、ジノ・バルタリ。
第12ステージ †5月19日(金) 第12ステージ リヴォルノ〜セストリ・レバンテ 171.0km リグリア海岸線を北上しながら、イタリアが誇る歴史的建造物や、連なる入り江が見事な ユネスコ世界遺産チンクエテッレを堪能する。ただし最初の100kmを過ぎた頃から、コース は徐々にアップダウンを始める。アルプスのにおいを感じる……とはいえ第3、第2カテゴ リーの峠はそれほど難しくはなさそうだ。ゴールまで約17km続く長い長い下りを生かした、 いくつものチームトレインが組まれることだろう。
第13ステージ †5月20日(土) 第13ステージ アレッサンドリア〜ラ・トゥイール 218.0km スタートから200km地点まで緩やかな、しかし絶え間ない坂道を登っていくと、 いつの間にか標高差は800m。周りの風景も、徐々に山の雰囲気を帯びてゆく。 そしてアオスタ渓谷に足を踏み入れたところで、突如として表れる平均斜度9.8%の 1級峠。ついにアルプス山脈に突入だ。 第1回ツール・ド・フランスを制覇したガランの生まれ故郷を通過して、標高1951m まで登り切ると、残すはゴールまでの下り坂。今後登場する本格山岳ステージを睨んで、 本命たちは軽いジャブの打ち合いを見せてくれるだろう。
第14ステージ †5月21日(日) 第14ステージ アオスタ〜ドモドッソラ 223.0km イタリアとスイス国境を結ぶトンネル開通から100周年。イタリアではセンピオーネ、 スイスではシンプロンと呼ばれるトンネルがもたらす両国の親交を祝って、ジロは スイスアルプスへと足を伸ばす。 ただしスイス国境を越える前に、スタートから突然始まるグラン・サン・ベルナルド を登り切らねばならない。そして比較的静かな中盤を過ぎると、再び厳しい登り坂。 いよいよ記念すべきセンピオーネ(シンプロン)越えだ!ちなみに10ものトンネルが 登場する今ステージの結末は、標高2005mから227mのゴール地まで続く長い下り坂。
第15ステージ †5月22日(月) 第15ステージ メルゴッツォ〜ブレシア 189.0km 澄んだメルゴッツォ湖のほとりから、久しぶりの平坦で平和なステージが始まる。 そしてピュアスプリンターにとっては、残されたチャンスはこの日を含めてわずか 2回。ならばミラノでのマリア・チクラミーノ獲得に向けて、ひたすらブレシアの ゴールラインを目指そう。 かつて15回のジロゴールが行われたブレシアで、最後に勝ったのは2002年チポッリ ーニ。ジロ史上最多の通算42勝を上げ、一時代を築いた伝説の男の、後継者となる のは誰だ。
第16ステージ †5月23日(火) 第16ステージ ロヴァート〜トレント/モンテ・ボンドーネ 173.0km ちょうど50年前の第20ステージ、荒れ狂う吹雪の中、ルクセンブルク人シャルリー・ ゴールが2位に7分44秒の大差をつけて勝ち取った峠。総合14位から一気に首位へと躍り 出て、その年のジロをも掴み取った奇跡の山。昨年末に天へ召された「山の天使」が 英雄的快挙を成し遂げた伝説のモンテ・ボンドーネが、今ジロ2回目の山頂ゴールを迎える。 登坂距離17.4km、平均斜度7.9%(最大13%)の山道。普段は登山客やサイクリストで にぎわう景勝の地も、今日ばかりは50年前に負けないほど激しい戦いの舞台となりそうだ。
第17ステージ †5月24日(水) 第17ステージ テルメーノ〜プラン・デ・コロマス/クロンプラッツ 133.0km マリア・ローザを狙う全ての選手が「今年最初の鍵はプラン・デ・コロマス」こう 断言する。133kmと非常に短距離ながら、濃縮された戦いが繰り広げられるのだ。 中盤65.8km地点での1級峠パッソ・デル・エルベへの登りから、徐々に戦いの雰囲気は 強まってゆく。決して急斜面ではないが、登坂距離30.5kmは今ジロ最長の持久戦だ。 そして一旦下った後に訪れる、標高2273mへと向かうクライマックス。始まりは4%程度、 その後じわじわ斜度が上がり、ラスト 1kmは平均13.9%(最大24%!)とクレッシェンド していく恐怖。しかも最終盤の約5kmは未舗装・・・!
第18ステージ †5月25日(木) 第18ステージ シリアン〜ジェモーナ・デル・フリウリ 210.0km 自転車熱の高いオーストリア東チロル地方から始まるステージ。大自然を堪能しながら モンテ・クローチェ・カルニコへと駆け上がると、再びプロトンはイタリアへと戻って くる。そして中盤に控える1級峠Cuel di Forchiaは、1909年に開始したジロ史上初めての 登場だ。未知の登りを、本命たちはどう攻略するのか。 ゴール地は、30年前の大地震で一時は全てを失ったジェモーナ・デル・フリウリ。地震 以前と寸分違わぬ姿で美しい町並みと教会を再建し、古き良き伝統を守ったこの町は、 イタリアの模範であり誇りでもある。
第19ステージ †5月26日(金) 第19ステージ ポルデノーネ〜パッソ・デ・サン・ペッレグリーノ 224.0km スタート直後から100km地点まで続くほぼ休みのない登り坂。そして標高2000m超の1級峠が2つに、 今ジロ4回目の山頂ゴール。山岳賞マリア・ヴェルテ争いにとっては、最大55ポイントを稼げる 決定的な一日となる。もちろんマリア・ローザ争いも、最後の大勝負が繰り広げられるだろう。 後半軒並み斜度10%以上のパッソ・フェダイア、標高2239mの高みに登り詰めるポルドイ、 そしてゴール前5kmが急勾配のサン・ペッレグリーノ。アルプス屈指の雄大さを誇り、 天へ切り立った岩肌が神秘的なドロミティの風景が、静かに戦いを見守るのだ。
第20ステージ †5月27日(土) 第20ステージ トレント〜アップリカ 211.0km 翌日に最終日を控えて、この日もまた難所の連続となる。標高2618mの「チマ・ コッピ」パッソ・ディ・ガヴィア、そして「パンターニの山」モルティローロ。 1994年に「海賊」が華々しい走りで制した想い出と、1999年マリア・ローザの まま追放されたその当日に登るはずだった悲しみが交差する山だ。中盤に斜度 12%超の登りが6km以上続くという今ジロ屈指の難度は、伝説のクライマーに捧 げるにふさわしい。ジロ最後の峠を越えると、ようやく3週間の長い戦いを終り が見えてくる。あとはミラノへの凱旋パレードを残すのみだ。
第21ステージ †5月28日(日)第21ステージ ムゼーオ・デル・ギザッロ〜ミラノ 140.0km 自転車ファンの聖地として愛されるギザッロ教会。 その敷地内に、2006年5月28日、自転車博物館が開館する。 オープニングセレモニーは、もちろん2006年ジロ・デ・イタリア最終ステージ! その後コルナゴの本拠地カンビアーゴで最後の「110ガゼッタ」を争いつつ、 一行はおなじみミラノ周回コースへ。最後のステージ優勝を巡って、 激しいアタックとチェイスが繰り広げられる市内11回転。 やはり今年も、華やかなスプリント合戦で幕を閉じるのだろうか。 そして21日間の熱き戦いは、ヴェネチア通りでグランド・フィナーレを迎える。
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